good day

過去との遭遇

ここにも以前コメントを寄せていただいた建築少年Yさんのブログで
「安藤忠雄」という名前を目にしました。

私がまだ学生で現代デザインを学び始めたころ、著者である教授に勧められて
手にした本『現代デザインを学ぶ人のために』(嶋田 厚著・世界思想社)
冒頭に安藤氏と嶋田氏のインタビューがつづられている。
Yさんのブログを見て、ほぼ10年ぶりにこの本を引っ張り出してみた。


正直、学生当時この本にはほとんど興味がなく、「デザインとはなんぞや」と
日々自問自答しながら・・・課題を作成していたものだった。
よく教授はこんなことを言っていた。
『デザインとはモノを作りあげることのひとつひとつではない。日々の暮らし、
生きていることそのものがデザインである』 と。

当時は全くその意味すら分からなかった。いや、分かったつもりでいただけだった。


ボクサーから転向して独学で学んだ建築家として有名な安藤氏が語っていること。
それは単なる建築論ではなく、現代に欠如している「ゆとり」がいかに大切で、
機能や効率化が優先される末には責任が放棄されることへの懸念・・・
都心で問題となっている耐震強度偽造問題。まさにこれではないのか。

そしてこんな言葉で結んでいる。
「自分でとにかくいろいろなものにあたってみる。そして最も興味をひかれるものを
さらに詳しく見たり読んだりして世界を広げていけばよい。
そうやってさまざまなことに体当たりしてみることで、自分の位置はすこしずつ
確かなものとなるだろう」


今、私は建築でもデザインでもない仕事をして日々生きている。
しかし学生時代に触れてきたこと、感じたことが、こんなふうにして年月を経た今
蘇ることがあるんですね。

驚くとともに、日々形があるもの・ないもの(考える・感じ取ることもそうではないかと
思う)、創造している=デザインなんだと 今になり気づきました。

そして。
過去があって今がある。過去は何かしら今の自分にヒントを与えてくれている。
そういうことではないかと思うのです。
[PR]



by fumofumo505 | 2005-11-25 21:14 | 立ち止まる。 | Comments(2)
Commented by 建築少年Y at 2005-11-26 21:04 x
たそがれさんの言うとおりだと思います。
結局は自分自身をどうデザインするか?ということにつながると
思います。
一歩間違えると、嫌な社会に飲み込まれてしまう。
話題の偽造事件、そんな社会の縮図の一部かもしれません。
特に今回の問題は、私と同じ建築士によるもので、
偽造することが信じられないと思いながらも、いつ同じような局面に
出くわすか分らないと思うものでした。
何か、とてもくやしいですが、今回のことに限らず、さまざま社会問題から
なるべく眼をそらさずに受け止め、進んでいきたいものですね。
Commented by tasogare at 2005-11-28 12:14 x
建築少年Yさん>長野県でも今回の耐震の余波で営業停止になったところがありましたね。
身近で起きていることについて、逃げずにいろんな視点から考えたいなと思いますね。

「それぞれの道に光る才能、自由自在に変形も可能」
by fumofumo505
プロフィールを見る
画像一覧

検索

おきにいり

松本情報。
松本経済新聞

いろんな仲間に出会える場。
松本ローターアクトクラブ

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧